シキの方式

ソフテニ仕込みの肩パンチャー

格闘技異世界戦線

 格闘技が好きなんです私。

ボクシング、キックボクシング、ムエタイ様々ある中で取柄分けMMA総合格闘技)が好きなわけで、国内団体ではRIZINを筆頭に、修斗パンクラス、DEEP、海外団体では何といってもUFCやONE championshipなどなど大会が行われれば現地で(今のとこ国内)またはPPV観戦してるんです。。。

 

 

 そもそも格闘技の醍醐味ってなんといっても「リング」と言われるフィールド内で相手の顔面を殴り、足腰立たなくなるまで蹴り、関節を曲がってはいけない方向にもってき戦闘不能にした者が「勝者」として讃えられるわけで、5分3Rの計15分以内にその後の人生が上下左右に決まってしまう逃れられない現実を刮目するのがたまらなく好きなわけなんです。

 

 そしてそこにはシナリオなんてものはなく、試合前にどれだけ相手を貶そうがリスペクトしてようが当日になれば殴りあって勝利をもぎ取りあう、その日どっちが強いかを決めるためにあらゆるモノを節制し自分を追い込んでリングに上がってくる、これ以上のノンフィクションは無いんじゃなかろうかと、、、日々そう思っている次第でありました...とある日まで。

 

 

 流行りのオンラインサロンを一つだけ登録している。某MMAファイターの。

そのサロン内でzoom会議が開かれた。議題は皆さんが見てみたいRIZINの対戦カードはなんですか?といったものでした。

皆、自分が思う様々な選手同士の対戦カードを興奮を抑えつつキラキラした目で某ファイターに伝えてた中で一人のサロンメンバーが満を持して言い放った

 

朝倉未来vs朝倉海とかどうですか?www」

 

まぁ、変な空気になりますわな。。。

 

一応説明するとこの朝倉未来と海ってのは兄弟で同じジムのMMAファイターでありRIZINの選手である。

多分これしきの事は今の若い子であれば格闘技知らなくてもわかってると思う。

だって今をときめく人気ユーチューバーでもあるんだもん。

兄の未来がフェザー級、弟海がバンタム級、お互い各階級で名を挙げてきたRIZINトップ選手の二人が何故戦わなあかんねん。アウトサイダー時代から兄弟共に格闘界を盛り上げてきたわけじゃん。戦うなよ。てか戦えへんがな同じジムだし。月額支払って何つまらんことここで言ってんねんって事をおそらくzoomに参加してた他のメンバーは2秒ぐらい思ってたことだろう。

 

 

ただ、もしこの兄弟対決、ほんとにあったらって考えるとバチクソ興奮しません?

 

あーいや、絶対ないですよこんなカード。。私だって望んでいるわけでも期待してるわけでもないんですから。。。

ただ妄想する分にはタダなんですから、ここではそんな格闘パラレルワールドでも展開してみましょうって話なんですよ。

 

弟の海の野望ってのはRIZINバンタム級グランプリで優勝して堀口恭司と3回目のリベンジマッチorそのままUFCの舞台に乗り込みたいわけじゃないですか

 

そこでかねてから堀口恭司が所属してるATT(アメリカントップチーム)への誘いもあるわけじゃん?

 

UFCと契約して試合を行っていく際に毎度毎度日本から渡米するより絶対現地に拠点を移した方がいい気がするし、そこにきて堀口が誘ってくれてるATTの存在を無下にしなければコレほどまで鬼に金棒な環境はないわけじゃん?資金もYouTubeでアホほど稼いでるので問題ナッシング。

 

 

そうすれば朝倉海の所属が一時的だとしてもトラフォース赤坂からATTに変更することができるわけ。

 

一方朝倉兄貴もやる事はただ一つ、RIZINでフェザーのベルトを獲ること。

ハッキリ言ってRIZINフェザー級の基盤を作り上げたのは未来の他ないわけで彼があそこまでフェザーにこだわり続けたおかげでRIZINでのスポットライトがフェザーにも当てられ始めたことは紛れもない事実。

 

同階級のベテラン選手からすれば鼻につくマイクパフォーマンスとは裏腹に蛇のように冷徹な目でジリジリと間合いをつめて必要最低限のコンパクトな打撃を正確に打ち込むハンドスピード、ことごとく相手のタックルを切っていく腰の強さを武器に矢地が負けたグスタボに勝ち、ライト級に上げて矢地に勝ち、ベラトールファイターのジョン•マカパに勝ってきた

 

もうここまできた頃は未来に魅了されてきたファンは誰だって日本で1番強いあんちゃんだって確信してたし、さっさとフェザー級グランプリでも直接タイトルマッチでもやってその腰にベルトを巻いてくれって、そんでもってそのまま世界に羽ばたけってみんな思ってたはずだったんよ。

 

ただそうは問屋がおろさないのが現実でまさかまさかの斎藤裕選手とのRIZINフェザー級タイトルマッチ、3-0の判定負け。大晦日にドミネーターに勝って首皮一枚繋がるもつい最近クレベルに三角絞めでKO負け。

 

もはや世界に羽ばたくどころか引退の文字すら浮かび上がってきた始末。

 

でも結局試合の次の日にやっぱまだ頑張るって、そりゃそうでしょ。あなたが引っ張り出してきたフェザー級の舞台なんですもの。一度だけでもベルトを巻かないと職務怠慢ですよと。。。

 

現状、ベルト争奪戦線から一歩引いてしまった上に続々とフェザーの刺客を呼び起こしてしまっている中で勝ち星を上げていくことは容易な事ではないはずだが、そこには様々なドラマがあるはずに違いない。

 

ただ、そのドラマの最終回を飾る対戦カードは誰が相応しいのか?

 

そう、ここで「朝倉未来VS朝倉海」なのではないだろうか

 

喧嘩に明けくれアウトサイダーで覇者になり路上の伝説ともてはやされ、その兄の背中を追いかけてきた弟海と共にRIZINのトップファイターに成り上がって各々の階級に嵐を巻き起こしてきたからこそ、絶対に混じり合わない2人だからこそ、この兄弟が始めた怒涛の格闘物語は地球上最大の兄弟喧嘩で幕を閉じるのが1番最高じゃないかと思うんですよ

 

いま我々がいる現世でこの対戦が観れるかはわからんけど、他の次元にある地球でこんな夢の対戦が行われてる事を妄想するのも、たまにはいいんじゃないでしょうか。

 

 

f:id:aa-tadokoro:20210709034928j:plain